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水面に映る光と、渓谷にこだまする音の競演
 今年も船玉祭の季節がやって参りました。船玉祭は明治の末頃から始まったと言わ れ、まもなく百年という歳月を数えようとしている長瀞観光最大のイベントです。また船玉祭は長瀞ばかりでなく、秩父路の夏にピリオドを打つ風物詩として、多くの皆様に親しまれ、楽しまれてきたお祭りです。
 祭りの魅力は、万灯船のローソクの灯や、灯籠流しの炎、花火の光、それが荒川の水面に映り、得も言われぬ美しさを見せる所にあります。加えて太鼓や花火の音が渾然一体となった様は、まさに異次元空間です。
 毎年8月15日の夕暮れ、昼間の暑さを遮るように、夜のとばりが引かれ、荒川上流から色々な方々の供養が込められた灯籠が、ぽつりぽつりと流 れて参ります。昼間うるさいほどの蝉の声が消えた静寂の中、ゆらゆらと灯籠が流れる様は幽玄そのものです。やがてたくさんの灯籠が川面を埋める頃になると、一発の轟音とともに深い群青色の空に大輪の花が開き、いよいよ船玉祭花火大会の始まりです。
 水中を金魚花火が行き交い始め、対岸の岩の上では、仕掛け花火も点火されます。つづいて、木陰から次々と打ち上げ花火が夜空を彩り、観客席の頭上を覆い尽くすように花火の大絵巻が展開されます。竜が天へと向かうように尺玉がゆっくりと昇り、緻密で大きな光を輝かせます。花火大会の中盤では、万灯船が屋台囃子を演奏しながら、荒川を行き来し、花火とは違った音と光の風情を見せてくれます。
 最後には、光の瀧とともに、頭上を覆いつくすほどの花火が夜空を飾り、船玉祭の終焉となります。


スペシャルムービー 
今年の予定


小さな三角をクリックで花火の音が再生されます。